FAQ(細胞製品)

細胞・組織製品

Cell/Tissue Products

  • Q.細胞はどのようにして入手するのか。

    A.米国にてLifeline Cell Technology社 (以下、LIFELINE)と病院(或は移植バンク)、患者の間で組織提供の契約を結び健常者である事を医者が確認します。
    提供された組織から細胞を初代培養後、或はさらに継代培養して細胞を増やし凍結保存したもので一定の品質基準に合格したものを製品とします。

  • Q.細胞のウイルス感染確認はしているのか。

    A.LIFELINE にて細胞を培養後、第三者機関にてHIVウイルス、B型およびC型肝炎ウイルスの感染はPCR法により陰性である事を確認しています。またマイコプラズマ汚染も陰性である事を確認しています。
    なお上記HIVウイルス、B型およびC型肝炎ウイルスについては、陰性であることを確認していますが、その他のウイルス検査は行っていません。
    安全のため安全眼鏡、白衣、手袋等を着用し、感染防止に努めてください。加えて、クラスⅡバイオハザ-ド安全キャビネット内での操作をお願いします。またピペットを口で吸引することは絶対におやめください。
    証明書( Certificate of Analysis )のコピーを提出可能です。

  • Q.組織提供者の人種、年齢などを公開できるか。

    A.ドナーの人種は米国内にて採取された組織であるため混血頻度が高く科学的な特定は困難ですが、自己申告によりドナーの両親から判断した情報を提供いたします。
    年齢、性別については公開しています。
    凍結細胞については、製品に同送します弊社の「凍結バイアル増殖性能参考データ」をご確認下さい。

  • Q.細胞は何回も継代培養して使えるのか。

    A.すべての細胞は正常細胞である為、分裂回数が限られています。
    従って、継代培養を重ねるに連れ、正常機能(細胞増殖性能、細胞形態、細胞蛋白の発現)が失われるとお考えください。
    当社での品質管理は凍結細胞では製品より2継代培養、フラスコ細胞では製品より1継代培養の品質チェックを行なっています。
    これ以上の継代培養でのご使用はお客様の研究内容、目的に沿ったものかご自身でご確認、ご判断下さい。また、推奨継代次数以上の培養は、製品保証対象外となりますので、ご注意ください。

  • Q.細胞の再凍結は可能か。

    A.凍結により、細胞内に水分の氷塊が形成され、細胞の蛋白質にダメージを与える要因となります。そのため、凍結は、その方法によって差が生じますが、細胞にストレスを与えるものと考えられております。弊社では、正常細胞の場合、繰り返し凍結することにより、正常機能(細胞増殖性能、細胞形態、細胞蛋白の発現)が失われると考えております。 従って、弊社では、再凍結をお勧めしておりません。再凍結後の細胞の品質については、推奨継代次数内の培養であっても、製品保証の対象外となりますので、ご注意ください。

  • Q.培地の組成は公開可能か

    A.製造元によって、異なります。

    クラボウ製培地:

    増殖添加剤の組成は全て、取扱説明書に記載されています。 アミノ酸、ビタミンほか基礎培地の組成は成分リストのみ公開します。

    LIFELINE製培地:

    増殖添加剤の組成は取扱説明書に記載されていますが、LIFELINE独自開発の添加剤につきましては、非公開のものがございます。 個々の濃度については、研究目的によりLIFELINEと協議の上、必要最小限の公開を行ないます。

    代理店経由の公開ではお客様の施設名、研究者名を確認させていただきます。

  • Q.細胞採取の基礎となった論文を知りたい

    A.製品ごとに論文名を公開しています。詳しくはお問い合わせ下さい。

  • Q.凍結バイアルの保存方法は

    A.到着後直ぐに使用しない場合は、凍結細胞を液体窒素保存容器で保管してください。ディープフリーザ-(-80℃)での保存は、短期間であっても細胞生存率の低下を招く恐れがありますので、おやめください。液体窒素保存容器以外で保存された場合は、製品保証対象外となります。

    凍結細胞を扱う際には必ず保護眼鏡を着用してください。温度上昇によりバイアル中の液体窒素が急激に揮発しバイアルより吹き出ることがあります。液体窒素が目に入ると失明の危険があります。
    凍結バイアルの破裂事故を防ぐため、液体窒素の「気相中」での保存を推奨します。もし液相中に保管された場合、液体窒素が内部に侵入している可能性がありますので、解凍操作時は、液体窒素保存容器から凍結バイアルを取り出したらすぐにドライアイスまたは-80℃のフリーザーに入れて1-2時間放置し、内部の液体窒素を完全に蒸発させてから解凍操作を行ってください。 温度が急に上がるとバイアル内に残っている液体窒素が気化することにより内圧が上がり、バイアルが破裂する恐れがあります。

  • Q.細胞培養時の注意点は

    A.正常細胞はデリケートなため、播種時の遠心は避けてください。
    継代時も、取り扱い説明書に従い、弊社推奨の試薬(継代試薬セット HK-3404)をご使用下さい。

  • Q.専用培地以外の使用も可能か

    A.弊社では各細胞の培養に適した培地をご用意しています。その他の培地でも培養可能な場合がありますが、増殖保証は致しかねますので、専用培地のご使用を推奨します。

  • Q.クラボウ製 抗菌剤ゲンタマイシン/アンフォテリシンBのゲンタマイシンは、純正ですか?それとも他の成分がはいっていますか?

    A.弊社抗菌剤のゲンタマイシン/アンフォテリシンB中のゲンタマイシンは、ゲンタマイシン硫酸塩を使用しています。製品にはゲンタマイシン(硫酸基を除く)として50mg/mlの濃度で調製されています。

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