シーズン7
面白いことやってやろう。チームみんなで、ヒットを積み重ねたい!自分のビジョンをしっかり持ちたい! 面白いことやってやろう。チームみんなで、ヒットを積み重ねたい!自分のビジョンをしっかり持ちたい!

野尻 正輝(のじり まさてる)

1987年入社。日本ジフィー食品株式会社 代表取締役社長。製造オペレーションを皮切りに新工場の立ち上げ、フリーズドライ食品の企画生産、工場長などを経て現職。「わたしは失敗の宝庫。逆境からの“負けるもんか精神”が原動力!」

キン ミトウ

2021年入社。クラボウ 化成品事業部 産業資材部 機能フィルム課所属。社会人になるまでは特にやりたい仕事はなかったが、クラボウに入社して仕事の面白さに目覚める。「バイオマスフィルムで世界中の人に喜んでもらいたい!」

機械をバラバラにして喜んだりする子供でしたので、学校は電気科へ。就職も「電気の仕事ができる」と聞き、フリーズドライ食品を扱う日本ジフィー食品に。でも、机上の知識は実社会では通用しなかったんです。入社してすぐの頃はモーターを焼いてしまったり、配線を間違えたり、たくさん失敗しました…。
そんな中でも大きな失敗は、真空凍結乾燥機を扱っていた20代の頃のこと。ONのスイッチを入れて帰宅したところ、翌朝、会社は大騒ぎに…。なんと、乾燥機の中の「乾燥ねぎ」が、なんと鉄粉まみれになっていたのです…!そういえば、帰り際に乾燥機の中から「ボンッ!」と大きな音が聞こえたな、と思ったのですが、あとの祭り。どうやら高真空状態の中に、空気を一気に注入してしまったようで、それが理由で設備が異常動作して鉄粉入り乾燥ねぎの出来上がり・・・当然すべて廃棄処分となり、会社としても大きな損害になりました。
こっぴどく怒られると思いきや…、上司や先輩から少し怒られるくらいでした。だからこそ、「これではいけない」と自覚が芽生えました。そして、まずはしっかり勉強して資格を取ろう!と決心したのですが、一緒に試験を受けた後輩は受かって、自分は不合格…。私の人生はどこまで失敗が続くのか、とショックを受けたものです。
しかし、今となって振り返れば、それらの経験がその後の仕事の原動力になっています。その時はつらくても奮起して、最終的には自分の糧になっているのです。今まで取得した10以上の資格は、その後の仕事でも大いに役立ちました。つまり、いかに失敗からリカバリーすることを通じて、何を学ぶか、その後の自分を高めていくか、という考え方が大切なんだと思います。

「失敗のリカバリー」と言っても、ひとりでは限界があります。今度は商品の品質面での大きなクレームが発生した時のことです。問題が大きすぎて、自分だけでは絶対にリカバリーできない…。当時はクビも覚悟しました。
でもその時、会社の「仲間たち」が助けてくれて、比較的スピーディーに生産を再開できました。普段のコミュニケーションの中で、「上下関係なく丁寧に伝え合う」、「誠実に語る」ことを心がけていたからだと思います。当時の仲間たちにこの場を借りて、あらためて感謝したいです。信頼関係ができているチームは、もし失敗しても、そのリカバリーを通じて、むしろ「チーム力」が向上する。そして、大きな仕事や、今までやったことのない仕事もできるようになる。工場長を経て、社長というチームリーダーになった今、ますますそう感じています。

昔は機械の修理などの単独作業が好きでしたが、今はチームづくりに夢中です。一人ひとりが夢をもって走り続けられる、そんな舞台を生み出したいと考えています。
今後のビジョンとして、まずは自社のコミュニケーションをもっと活性化したいですね。それがクラボウグループ内に少しずつ広がって、輪になって、例えば今までになかった新しいビジネスが生まれるような、そんなシナジーを生み出して、クラボウグループに好影響を与えたいと思っています。そして、信頼できる仲間たちと、日本ジフィー食品をどんどん成長させていく。力を合わせて、着実に歩んでいきたいですね。
もちろん、その過程でまた大きな失敗があるかもしれません。でも、一人ひとりが夢を持ち、失敗があってもリカバリーし合える「チーム力」、そこから学びを得て、自分を高めたいと思う意識があれば、失敗は必ず成長の糧になります。むしろ、飛躍するチャンスです。これからも、まだまだ“負けるもんか精神”で進みます!