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インクジェットプリンタ捺染への応用 |
【B】テキスタイル及び広告業界におけるデジタル製版 |
■製版のデジタル化がもたらすもの
●ダイレクト製版の普及により製版技術の障壁は下がる:
感光乳剤のコーティング、焼き付け、露光技術は差別化の要素ではなくなる。テキスタイル業界では導入ユーザーの50%が製版内製化を実現したように、製版業者と加工業者の協業関係や垂直統合が進行する。
●熟練者の知識はデジタル化で継承:
製版作業のデジタル化には、従来のトレース作業の消滅ではなく熟練者の知識を実現・継承する有効な手段として発展が期待される。ソフトを使うユーザーのノウハウ蓄積と人的資源の育成が業界における優位性を確立するキーとなる。
●高い競争力を確保:
フルデジタル化 によって、コストパフォーマンスが高く流動性にすぐれたアウトソースと、シンプルな作業工程を実現する。高コストの熟練作業者と低コストの作業者が明確に切り分けられ、低コスト作業者は高コスト作業者の効率を高め、全体でより付加価値の高い生産をもたらすよう再配置される。
●取引先との新しいネットワークを構築:
フルデジタル化 によって、納期問い合わせ、回答、ラインの進捗、発送報告、納品請求処理といった、生産に伴う文書処理、人的処理を自動化することが可能となる。電子商取引を導入している企業はもとより、携帯電話などの非PC環境にも電子メールなどで柔軟に接続し、工程の進捗報告やデザインデータの交換にかかるコストが大幅に削減される。
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