この方式は光量成分である輝度Yと独立に色成分に閾値を設定できることから、前出のRGB方式に比較して光量変動に強いことが特長です。
しかし、式1からもわかるように色成分と称する色信号(R-Y,B-Y)が光量変動に普遍ではないため、実際に光量変動があった場合、色度が同じであっても抽出できなくなることがあります。
また、人間の感じる色の差とこの色空間で表現される距離(つまり色の差)との関係には線形性が乏しいため、人間が明らかに違うと判断した色を識別不能とすることがあります。
これらの欠点は、オンライン使用時に最も不安定となる光量成分の変動により動作が安定せず、かつ、色識別能力が視感度に対して隔たりがあるという問題になります。 |