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6.RIPについて |
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言語として記述されているPostscriptのデータを印刷する為には、その記述をドットデータ、つまり画像に変換するシステムが必要となります。これが元々RIP(「Raster Image Processor」の略)と呼ばれていたものです。しかし、RIPを広義に解釈すると、Postscriptに限らず、コマンドで記述されたデータをドットデータに置き換えて印刷するシステムと言うことができます。
RIPには「ソフトウェアRIP」と「ハードウェアRIP」の2種類が存在します。
「ハードウェアRIP」は文字通り、専用のハードウェアを用いてRIP処理を行うもので、通常はパソコンとプリンタの間に接続され、パソコンから送り込まれるデータを逐次画像化し、出力していきます。
これに対して「ソフトウェアRIP」は、専用ハードウェアを利用せず、パソコン上でソフトの機能だけでRIP処理を行うものです。
画像を生成する処理は膨大な量になるため、RIPが利用され始めた当初は、ほとんどがハードウェアRIPでした。専用のハードウェアを利用する方が高速処理を期待できた為です。しかし、専用ハードウェアを利用すると、短期間のうちに陳腐化してしまい、そのたびに高価な機械を買い換えなければならないことになってしまいます。
そこで、パソコンの高速化が進むにつれて、専用ハードウェアに頼らないソフトウェアRIPが普及してきました。ソフトウェアRIPであれば、ソフトのバージョンアップによって機能アップを図る事ができますし、パソコンを高速なものに変更する事によってRIP処理の高速化を図る事もできます。今日では、RIPはソフトウェアRIPが主流と言えます。
クラボウの「AUPIER-Copy」で利用されている印刷技術は、Postscriptではありませんが広義のRIP機能と言えます。プリンタメーカーが提供するプリンタドライバを利用せず、直接プリンタをハンドリングする事によって、通常のプリンタドライバでは取り扱いの難しい大型の原稿を高速印刷することが可能となります。 |
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