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技術系座談会
MEMBER
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開発
化成品事業部 寝屋川工場 開発課
2021年入社/工学研究科卒T・Y
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品質管理
化成品事業部 熊本事業所 品質管理課
2022年入社/理工情報生命学術院卒K ・ T
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研究開発
技術研究所 基盤技術グループ
2020年入社/工学部卒H・M
K・T
大学では主に高分子化学を学んでいました。研究内容はバイオマスプラスチックの作成で、フィルムや素材など様々な形状で評価を行っていました。その知識を活かせる会社を調べる中でクラボウがフィルムやウレタンなど高分子材料の開発・製造を行っていることを知り、興味を持ちました。
H・M
私は大学で喉頭摘出者(発声が困難な人)のための発声支援技術の研究に携わり、画像認識で口の形状を読み取り音声に変換する技術を開発しました。クラボウではビジョンデバイスや画像処理技術による製造現場の自動化に取り組んでいるため、これまでの知見を活かせると思いました。
T・Y
機械メーカーやロボットメーカーという選択肢もあったと思うのですが、なぜあえて化学メーカーに?
H・M
じつは大学時代にクラボウの技術研究所でアルバイトをしていたことがあって。機械系、化学系、生物系など様々な部署が集まっていて、幅広い分野のプロの中で最先端の技術開発に携われる環境っていいなと実感したことも大きかったです。
T・Y
私の場合、学部では水溶性を付与したπ共役系化合物の合成、大学院ではインジウムなどの典型金属触媒を利用したヘテロ環化合物の合成とニッチな研究内容だったので、活かせる企業はないだろうと思って(笑)、漠然と化学系のメーカーを探していました。クラボウグループは繊維から自動車学校まで多角的に事業を展開しているので、横のつながりの中で面白いことができそうだと感じました。
K・T
面白い、はクラボウの特徴を表すキーワードですよね。私は「面白いことやってやろう。」というキャッチフレーズも決め手の一つでした。
K・T
私は熊本事業所で半導体製造装置に使用される樹脂製品の品質管理を担当しています。製品の製造はすべて外部に委託しているので、協力企業に対して不具合の是正活動や品質向上に向けた改善活動などを行っています。
H・M
学生時代の専攻とは異なる分野の配属ですね。
K・T
そうなんです。ただ、原因究明の検証や対策をする際に大学で経験した研究プロセスが役に立っています。何より最先端の半導体製造装置に携わっている醍醐味がありますし、熊本事業所は技術メンバーと営業メンバーの距離が近いのでコミュニケーションがとても密で、職場としての魅力も感じています。
H・M
私は技術研究所の情報工学チームで、自動車や電子機器の製造現場における配線作業の自動化に取り組んでいます。学生時代の学びが仕事に活かされているものの、不良率0.0001%程度という、お客様の要求レベルの高さ、厳しさを痛感する日々です。それでも、自作のソフトウェアやアルゴリズムを使ってロボットを動作させるのは面白いですし、自分のアイデアが実際のモノづくりの現場に貢献している場面を見ると、達成感があります。
T・Y
私は寝屋川工場内の開発課で新製品の開発や既存製品の改良・改善を行っています。担当しているのは、樹脂を使って木材のように仕上げる合成木材で、有機化学や高分子の知識が材料相性などの理解に役立っています。これまでの仕事で印象深かったのは、他事業部や関係会社から出た廃材などの再利用。コストダウンだけでなく、SDGsの貢献にもつながり、やりがいがありました。
K・T
新製品の開発はどんなふうに行っているんですか。
T・Y
ラボ機がないので、実際の生産ラインを使って試作しています。学生時代の実験とはスケールが違いすぎて、最初は軽いカルチャーショックを受けました(笑)。
H・M
今はソフトウェア開発がメインですが、実際にモノを動かしたり作ったりというハードウェアの知識も身につけて、様々な視点から課題解決できるようになりたいですね。また、半導体やAI技術の進歩によって、より高度な技術やツールが生まれてくると思うので、展示会や学会などに積極的に足を運んで最新情報をキャッチアップし、自身の力にしていきたいと思います。
K・T
熊本事業所では約1年後の2025年に新棟が完成します。協力企業にどんどん製品をつくっていただき、出荷できるキャパシティを広げて事業規模を2倍以上にすることが目標です。検査方法も変わりますし、新しい動きの中で製品対応の中心を担う存在になりたいと思っています。
T・Y
新棟はどんな機能がメインになるんですか。
K・T
開発機能も一部移すのですが、ほぼ検査と出荷です。現状ではスペースが足りなくて、出荷数が増えるとすぐに検査工程がパンパンになってしまうので。
T・Y
熊本事業所は今、本当にアツイですよね。私は現在の仕事のほとんどが前任者から引き継いだものなので、いつか新用途製品を開発し、上市することが目標です。また、合成木材は押出成形という手法で作られるのですが、出来・不出来は8割方、金型で決まるんですね。そのため、ゆくゆくは設計にも携わりたいと思っています。じつはすでにCADのソフトをパソコンに入れてもらっているので、準備は万端です。