PEOPLE 05
開発・設計
環境メカトロニクス事業部
エンジニアリング部 環境エネルギー課
2021年入社/生命環境科学研究科卒
Y・Y
いつか実現したいのは、建築廃材や廃プラスチック等の産業廃棄物、排ガス・排水、食品残渣、汚泥、家畜糞尿、家庭ごみなど、あらゆる廃棄物を無害化・減容・有効利用すること。そして、産廃費用の低減、発電、回収物の売却によってお客様の収益改善に貢献する「お金を生み出す環境装置」をつくることです。
クラボウへの志望理由を教えてください。
大学院で光触媒関連の研究に取り組み、主に反応機構を推定するための化学的な分析を行っていたため、化学系のメーカーで就職先を探していました。その中でクラボウに興味を持ち、説明会に参加した際に「プラントエンジニアリング」という仕事を知って、スケールの大きさに魅了されました。
一般的にプラント業界の技術職は工学部出身の学生が多いようですが、クラボウでは工学系、化学系、バイオ系、電気系など様々な分野の出身者が活躍していると聞いたので、エンジニアリング部志望で応募。説明会や選考、先輩社員との座談会を通して「クラボウには温和で友好的な方が多いなぁ」と感じ、会社の雰囲気が自分に合っていると思ったことも入社の大きな理由になりました。
現在の仕事内容について教えてください。
入社以来、環境エネルギー課の新商品である「FUNTO」の開発・設計を担当しています。「FUNTO」は、家畜の排せつ物で汚れた敷料(牛舎の床に敷くおが屑やワラ等)を殺菌・乾燥して再利用する畜産向けの設備です。
開発業務では「FUNTO」の性能向上を目指してチームでアイデアを出し合い、運転データの解析や改善点の検討を基に計算・作図をして、設備に反映していきます。工事や試運転調整、データ測定などで現場に出る機会も多いですね。
運用方法や機器のレイアウト、敷料の乾燥具合など、多種多様な要望があり、限られた条件の中ですべて反映することは難しいのですが、「お客様が使いやすい設備」を第一に考え、話し合いを重ねながらできる限り要望に沿った設計をすることにこだわりを持って取り組んでいます。牧場運営に欠かせない設備の一つとして「FUNTO」を運用していただいている場面を見るたびに、この仕事のやりがいを感じます。
印象的な仕事のエピソードについて教えてください。
「FUNTO」の開発にあたって、「運転効率の最大化」というミッションに携わりました。冬場の敷料は水分が多く、乾燥不足になると家畜の飼養環境を悪化させます。反対に夏場は敷料が乾燥気味になり、過剰に乾燥させるとエネルギーの無駄遣いになることが問題でした。そこで、季節変動に応じて最適なパラメータ設定を行うために、数カ月間データ取得と解析を重ね、品質と効率を両立するような運転条件を検討しました。
地味な作業が多く骨の折れる仕事でしたが、先輩方に手厚くサポートしていただき、完遂することができました。入社間もない時期だったこともあり、それまでは上司や先輩の指示で仕事をすることがほとんどだったのですが、自分が主体となって計画し進めた経験が自信になりました。また、自分の仕事がお客様の牧場経営に直接貢献することを実感し、以降のモチベーションとなりました。
FUTURE GOALS
今後の目標
「FUNTO」の他にバイオマス発電所等の熱処理設備の設計に携わっていますが、将来的にはお客様の相談役として課題をトータルで解決する手助けができるようになりたいです。また、プラントエンジニアリング業界では技術革新が起こるたびに求められる装置の種類も変化していくので、これまでクラボウが培ってきた技術・ノウハウを継承しつつも、世の中の需要に合わせて既存設備の改良や新商品の開発を行いたいと思います。
DAY OFF
休日の過ごし方
子どもの頃からずっと野球をしているので、休日はクラボウの草野球チームの試合に出たり、学生時代の友人と一緒にバスケットボールやゴルフを楽しんだりと、スポーツをすることが多いですね。出張先で休日を挟む時は、現地の温泉とグルメを堪能しています。