クラボウ繊維事業部は、2020年10月28日～30日の３日間、大阪本社で「2020クラボウユニフォーム展 IN OSAKA」を開催しました。
コロナ禍で来場者数も心配しましたが、想定を大幅に超えるお客様にお越しいただきました。

テーマは「PROTECT」。人・もの・環境を『守る』をコンセプトに開発したユニフォ―ム素材を9ブランド展示しました。

来場いただいたお客様からは特に、今年の10月に発表した高制電素材「エレア―ス」と、抗菌・抗ウイルス加工を活用した「クレンゼ防護ガウン」には多くの関心が寄せられました。

■エレアース
「エレアース」は、昨今さまざまなシーンで使用される電子デバイスを、静電気放電から守るために開発された新素材です。

電子デバイス保護を目的とした国際規格「IEC61340-5-1」に対応しており、綿ポリエステル混としては繊維業界で初めて、一般財団法人日本電子部品信頼性センターにおいて、資材登録品リストに登録されました。綿をブレンドすることで、肌触りがよく作業従事者の着心地にもこだわりました。

■クレンゼ防護ガウン

「クレンゼ防護ガウン」は抗菌・抗ウイルス加工である「クレンゼ」を活用した、医療・介護従事者向けの商品です。

一般的な防護ガウンは使い捨てのものが多いことから、必要量の確保や使い捨てによる廃棄物の大量発生などの問題がありました。そのため、家庭洗濯50回後も抗菌・抗ウイルス性能を維持できるクレンゼ加工を強みとした「クレンゼ防護ガウン」は、繰り替えし使用することができ、社会課題解決に向けての新素材として注目を集めました。

その他にも、スレや引裂の強度をアップした「タフコットン」、ポリウレタンを使用せず、ストレッチ性・耐久性・上質感にこだわった「ウルトラツイル」、高通気性の清涼素材「ドットクール」など、さまざまなニーズに対応した商品を展示しました。

新型コロナウイルスの影響で、お客さまやユーザーと対面でのコミュニケーションが減っている今、実際の生地を手に取って、肌ざわりやストレッチ性などを感じていただける貴重な機会となりました。今回の経験を生かし、作業者が、さらに安全・快適に過ごせる商品の開発、販売に尽力していきます。

概要