グループの事業概況株主・投資家情報

2024年3月期(第216期) の当社グループ事業概況は以下のとおりです。

事業別売上比率(連結)

繊維事業:

糸は、原料改質技術を活用した高機能製品「NaTech(ネイテック)が順調に推移しましたが、ブラジル子会社が市況悪化の影響を受けて低調で、また、タイ子会社のデニム向けやインドネシア子会社のインナー向けおよび靴下向けの受注が減少し、減収となりました。
テキスタイルは、ユニフォーム向け素材は、為替の影響等によるコストアップの価格転嫁を進めたものの、受注が伸び悩み低調に推移しましたが、カジュアル向け素材は、店頭販売が好調な製品用の追加発注などもあり、増収となりました。
繊維製品は、顧客の在庫調整などの影響を受けて受注が減少し、減収となりました。
この結果、売上高は511億円(前年同期比9.6%減)コストアップの影響もあり営業損失は2億5千万円(前年同期は営業利益3億円)となりました。

繊維事業

化成品事業:

軟質ウレタンは、自動車内装材向けでは、中国子会社が低調に推移しましたが、自動車生産の回復などに伴い国内およびブラジル子会社の受注が順調で、原燃料価格高騰によるコストアップの価格転嫁も進めた結果、増収となりました。

機能樹脂製品は、半導体需要の鈍化の影響を受けた半導体製造装置向け高機能樹脂加工品の受注が減少しましたが、太陽電池や自動車向けの機能フィルムの受注が回復し、増収となりました。

住宅用建材は、断熱材の販売が順調に推移しましたが、防熱工事が減少したことにより、減収となりました。

不織布は、マスクや自動車用フィルター向けの受注が減少し、減収となりました。

この結果、売上高は613億円(前年同期比2.7%増)、営業利益は39億6千万円(同6.7%増)となりました。

化成品事業

環境メカトロニクス事業:

エレクトロニクスは、基板検査装置は低調に推移しましたが、部品供給不足の緩和により膜厚計および液体成分濃度計などが順調で、また、子会社でも半導体洗浄装置の大型案件があり、増収となりました。

エンジニアリングは、排ガス処理設備や半導体業界向け薬液供給装置が順調に推移し、また、子会社でも医薬品製造業界向け設備の大型案件があり、増収となりました。

バイオメディカルは、撹拌脱泡装置の海外向け販売が好調で、増収となりました。

工作機械は、工作機械等の製造販売を行っていた倉敷機機械の全株式を譲渡したことにより、当第4四半期連結会計期間は連結対象から除外され、減収となりました。

この結果、売上高は255億円(前年同期比5.2%増)、営業利益は35億7千万円(同26.1%増)となりました。

環境メカトロニクス事業

食品・サービス事業:

食品は、外食需要の回復に伴う内食需要の低下や小売り価格の値上げによる買い控えの影響を受け、即席麺具材や成型スープなどが低調で、減収となりました。

ホテル関連は、宿泊が行動制限の撤廃やインバウンド需要などによる客室稼働率および客室単価の上昇により好調に推移し、宴会やレストランも回復傾向となり、増収となりました。

この結果、売上高は95億円(前年同期比3.0%増)、営業利益は6億4千万円(同38.4%増)となりました。

食品・サービス事業

不動産事業:

不動産賃貸は、新規の賃貸開始により売上高は37億円(前年同期比1.8%増)となりましたが、修繕費の増加などにより営業利益は23億3千万円(同4.1%減)となりました。

不動産事業