研究開発方針研究開発

クラボウグループの研究開発方針・体制

クラボウグループは、紡績業に始まり、独自技術の派生によって新たな製品を生み出し、現在では衣料、自動車、住宅、半導体、メディカルなど幅広い分野で製品やサービスを提供しています。各分野で蓄積してきた技術とノウハウを最新の技術や手法で継続的に刷新していくとともに、それらの複合化によって新たな価値を生み出すことを目指しています。

  • 6つのコア技術
  • 研究開発技術

技術研究所の役割

クラボウ先進技術センターにある技術研究所は、クラボウグループの研究開発活動の中核組織として、自由な発想によるイノベーションと進化させたコア技術を水平展開して、グループの未来を支えています。全社の視点で事業の拡大をめざすコーポレート研究所と、事業部門の製品開発や分析・解析サービスを行うカンパニー研究所の両方の役割を担っています。市場のニーズやトレンドをもとに新たな技術で事業を開拓する応用開発グループと、6つの専門領域で技術を深耕する基盤技術グループが横断的に連携する強力なプロジェクトチームを編成し、コア技術の複合化で他社にはない新しい事業の創出に挑戦しています。

技術研究所は、経営方針をうけて「技術革新と新規事業の創出」という役割を担っており、これに則して重点施策を2つ設定しています。

1. 研究・開発活動で業容を拡大
イノベーションを実現するために、新たな発想と枠組みで、挑戦しつづける
2. 事業収益へ貢献
確かな戦略でコア技術を高め、継続的に技術を差別化していく

未来を切り拓く若手・
中堅社員の挑戦

Society5.0の実現に向かって、人工知能を使った高度な判断や膨大な情報を分析する技術の実用化が進んでおり、研究・開発のあり方を見直し、新たな戦略へ転換するパラダイムシフトが起こっています。このような時代にあって、当社グループにおける技術研究所の役割はますます大きなものになっています。

将来を担う若手・中堅の研究員は、創業者のマインドや自社の歴史を学ぶとともに、自分たちが活躍する時代に目線を向けて長期ビジョンの構想を描くべく、「未来を切り拓く開拓者や挑戦者」としての育成や活躍の場を数多く設定しています。2016年度から導入した「マトリクス・マネジメント」体制では、中堅社員を事業化プロジェクトのリーダーに起用し、自由な発想のもと、ベテラン社員のアドバイスを受け、また若手研究員も機動的かつ積極的に参画しながら、10年後の事業化を見据えた研究開発に取り組んでいます。

技術研究所では、開発チームごとの研究室や設備を排除し、研究室を機能別に設計。全ての研究員の共用ペースとしています。研究員は自分たちの考えに基づき、目的の実験・開発にマッチした部屋を選択し使用することができます。また、オフィスはフリーアドレス制を導入。テーマ間・グループ間の壁がなくなり、他の事業化プロジェクトメンバーとの交流も日常的に行われています。