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合わせガラス用高機能中間膜「クランシール-GL」を販売開始
クラボウ(資本金 220億円、本社 大阪市中央区、社長 藤田 晴哉)化成品事業部は、高剛性かつ耐水・耐湿性に優れた合わせガラス用の高機能中間膜「クランシール-GL」の販売を12月16日から開始します。なお、12月11日から東京ビッグサイトで開催される「第4回〔高性能〕建材・住設EXPO」(注1)に出展します。
1.開発背景
昨今、高層のオフィスビルや商業施設において、外観の意匠性や室内の明るさ、解放感を高めるため、ガラスを多用した建築物が増えていますが、大型台風や大規模地震の発生などにより想定以上の力が加わった場合でも安全性の観点から、より割れにくく、割れても破片が飛び散らない合わせガラスへのニーズが高まっています。
当社は、これまで接着フィルムやエンプラフィルムの開発、製造で培ったノウハウを生かし、従来の中間膜に比べて剛性、耐水・耐湿性を高めるとともに透明性、接着性、取扱性などの機能面でも優れた、合わせガラス用の高機能中間膜(注2)「クランシール-GL」を開発しました。
2.製品概要
「クランシール-GL」は、一般的な中間膜に比べて高剛性かつ耐水・耐湿性に優れた合わせガラス用の高機能中間膜です。ガラスとの接着性も高く、ガラスが割れた際の飛散防止性能や紫外線カット性能も備えるなど、バルコニーの腰壁や階段のステップからルーフ材まで、屋内外で使用される合わせガラスに幅広く活用できます。また、保管や管理が容易で、合わせガラスの生産・加工時の作業性にも優れているなど、取り扱いやすさも兼ね備えています。
(1)高い剛性と耐水・耐湿性
一般的に広く使用されている中間膜よりも剛性が高いため、水平で使用されるルーフ材やバルコニーの腰壁ガラスなど強度が必要な用途に適しています。万が一ガラスが割れた際にも高い膜強度により自立するため安全性の向上が図れます。また、高い耐水・耐湿性も備えており、長期的に外観変化が起こりにくいため、屋外用途でのガラスの設計やデザイン性の自由度を高めます。
(2)優れた取扱性、加工性
外部の環境による品質の変化が起こりにくい素材のため、一般的な中間膜のように冷蔵や調湿など特別な保管条件は必要なく、管理の手間を省くことができます。またガラスの表・裏面を選ばず、さらにガラス表面への下塗り処理をせずとも強い接着力を発揮するため、合わせガラス加工時の手間も省くことができます。
(3)ラインアップ
透明タイプ・乳白タイプの2種類のカラーラインアップから展開を開始します。今後、市場ニーズに対応するべく、バリエーションの拡充を図る予定です。
■ラインアップ:2種類
カラー |
品番 |
厚み [mm] |
幅 [mm] |
長さ [m] |
透明 |
GL1010C |
0.4 |
1,200 |
100 |
乳白 |
GL2010W |
0.4 |
1,200 |
100 |
3.販売目標
2022年度:2億円
4.お問い合わせ先
■報道に関するお問い合わせ
総務部 広報グループ 担当:山﨑・村田 TEL:06-6266-5073
〒541-8581 大阪市中央区久太郎町2‐4‐31
■製品・販売に関するお問い合わせ
大阪本社 化成品事業部 産業資材部 機能フィルム課 担当:栩野(とちの) TEL:06-6266-5447
〒541-8581 大阪市中央区久太郎町2‐4‐31
東京支社 化成品事業部 産業資材部 機能フィルム課 担当:青木(あおき) TEL:03-3639-6992
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2‐7‐1 野村不動産日本橋本町ビル2F
以上
(注1)第4回〔高性能〕建材・住設EXPO
高剛性かつ耐水・耐湿性に優れた合わせガラス中間膜「クランシール-GL」をはじめ、窯業系外装化粧材「クランセリートmini」や、木粉樹脂・アルミ複合材「クラティスエコ」など住宅業界向け当社製品を展示予定です。
■開催期間:2019年12月11日(水)~13日(金)
■場 所:東京ビッグサイト(青海展示棟) 〒135-0064 東京都江東区青海1-2-33
■小間番号:7‐35
(注2)合わせガラス用の高機能中間膜
合わせガラスとはガラスの安全性能を向上させるため、2枚の板ガラスの間に中間膜(樹脂性フィルム)を挟んで接着した衝撃に強いガラスで、中間膜が持つ特性によって、耐水・耐湿性や紫外線カットなど、ガラスに様々な機能を持たせることができます。