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2020年9月29日

伊藤忠商事とクラボウの戦略的パートナーシップ構築について
~サステナブル社会の実現を目指します~

クラボウ(資本金 220億円、本社 大阪市中央区、社長 藤田晴哉)繊維事業部は、伊藤忠商事株式会社(資本金 2,534億円、本社 東京都港区、代表取締役社長COO 鈴木善久)繊維カンパニー(以下、伊藤忠商事)と環境に配慮した独自のテキスタイル技術による、新しい商品やビジネスモデルの創出、新しい価値の提供を行うことを目的とした戦略的パートナーシップに関する契約を締結しました。今後は、素材企画、生産面において両社の強みを生かした連携を強化するとともに、サステナブルな社会の実現を目指し繊維業界全体で取り組むべく「アパレル サステナブル コンソーシアム(仮称)」の設立を両社で行う予定です。

1.取り組みの背景

2030年を最終ゴールとする国連のSDGsESG経営など、サステナブルな社会の実現に向けて世界的に様々な取り組みが行われています。繊維業界においても、繊維製品は身近な商品として関心が高く、サステナブルな取り組みが重要となっております。

そのような中、クラボウでは繊維事業において1993年に打ち出したモノづくりの基本姿勢「ヒューマン・フレンドリー発想」のもと、人・社会・地球のより良い明日を目指して、持続可能なライフスタイルに配慮したサステナブルな素材、製品の開発やサービスの提供を行ってまいりました。

また、伊藤忠商事では、企業理念「三方よし」による持続的成長を目指し、サステナブル原料を中心とした原料から製品までのグローバルなバリューチェーンを強化しています。

サステナブルな社会の実現のため、基本的な考えが共通する両社の企業姿勢を背景に、それぞれの強みであるサステナブルな原料、テキスタイル技術を活かし、連携することで商品開発、新たなビジネスモデルの創出や付加価値の提供が効率的かつスピーディーに実現できると考え、この度両社で戦略的パートナーシップに関する契約を締結することとなりました。

2.取り組み内容

(1)戦略的パートナーシップに関する契約の概要について

伊藤忠商事が、タイにある当社グループ会社「タイ・クラボウ株式会社」(注)への出資を行いグローバルな生産・販売体制の連携強化を図ります。具体的には伊藤忠商事が展開する、オーガニックコットンをはじめ、循環型素材プロジェクト「RENU(レニュー)」のリサイクルポリエステル、「Metsa Lyocell(メッツァ・リヨセル)(仮称)」などのサステナブル原料やライクラ社の機能繊維などとクラボウが有する独自のアップサイクル技術「LPLUS(ループラス)」や原綿改質技術「NaTech(ネイテック)」、サステナブル インサレーション「AIR FLAKE(エアーフレイク)」など、当社独自のサステナブルなテキスタイル技術を組み合わせ、新しい商品やビジネスモデルの創出を行います。
(2)「アパレル サステナブル コンソーシアム(仮称)」について

サステナブルな社会の実現には、企業単独の取り組みでは、実現が難しく時間も要することから、繊維業界全体での取り組みが必要と考え「アパレル サステナブル コンソーシアム(仮称)」の設立を行います。

コンソーシアムの事務局をクラボウ、伊藤忠商事が共同で運営し、両社の取り組みに賛同いただけるメンバーとして「モノづくり」「ライフスタイル提案」「流通」「小売り」など川上から川下までの各専門分野の企業・団体を中心とした協力パートナー企業を募り、持続可能な循環型社会の実現に向けて繊維業界全体で取り組んでまいります。

具体的には、以下の観点から参画企業との連携を図り、ビジネスベースで持続可能な循環型社会の実現に取り組んで参ります。

【参画企業との連携内容】

・3Rへの取り組み

・新しい技術の創出

・新しいビジネスモデルの構築

・エシカル消費の促進

3.お問合せ先

クラボウ 大阪本社 〒541-8581 大阪市中央区久太郎町2-4-31

■報道に関するお問合わせ

総務部 広報グループ  担当:山﨑  TEL: 06-6266-5073

■コンソーシアムに関するお問合わせ

繊維事業部 事業推進部 担当:宮本  TEL: 06-6266-5327


以 上


(注)タイ・クラボウ株式会社
 ■設  立:19681010
 ■資 本 金:55千万バーツ
 ■代 表 者:代表取締役社長 高橋正人
 ■所 在 地:9th Floor Sintorn Tower 2, 130-132 Wireless Road, Lumpini, Pathumwan, Bangkok 10330, Thailand
 ■従業員数:約370名(20208月末時点)
 ■事業内容:綿・合繊の糸・織物の製造・販売