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2021年7月12日

新型コロナウイルスの抗スパイクタンパク抗体を検出する検査試薬キットの販売開始について ~ワクチン接種前後の抗体保有状態の簡易確認に~

クラボウ(資本金220億円、本社 大阪市中央区、社長 藤田晴哉)環境メカトロニクス事業部バイオメディカル部は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン接種後に体内で産生される抗体を、目視で簡単に確認できる検査試薬キット「ラピッドフィールズ S+N IgG」を開発しました。本年713日より研究用試薬として国内販売を開始いたします。

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新型コロナウイルスSタンパク質/Nタンパク質 IgG抗体検査キット 「ラピッドフィールズ S+N IgG」(1テスト分)




1.販売に至る背景

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のワクチン接種が進められています。現在国内で接種に使用されているmRNAワクチンは、コロナウイルス表面にあるスパイクと呼ばれる突起(Sタンパク質)を標的とし、抗Sタンパク質抗体を体内に産生することを目的として接種されます。そこで当社は、20203月より販売している新型コロナウイルスの感染の既往を調べる抗Nタンパク質抗体専用の抗体検査キットに改良を加え、ワクチン接種後に産生される抗Sタンパク質抗体も同時に検出できる本製品を開発しました。


2.製品について

(1)概要

本製品は、15分以内で新型コロナウイルスのSタンパク質およびNタンパク質に対するIgG抗体を同時に検出できる検査試薬キットです。抗Sタンパク質抗体を検出することでワクチン接種後の抗体保有状態が確認できるほか、抗Nタンパク質抗体を検出することで過去の感染歴も調べられます。(注)
(注) 本製品は研究用途に使用を限定し、販売を行っております。従いまして、本製品の判定結果を利用したことに伴う損害等については、当社は責任を負いかねます。

【主な特長】

・一度の検査で、抗Sタンパク質抗体および抗Nタンパク質抗体の両方を同時に検出します。(抗Sタンパク質抗体と抗Nタンパク質抗体の判別が可能)

・少量の血液を用いて15分以内で抗体の有無を判定できるため、迅速な検査が可能です。

・検査結果は目視で確認でき、特殊な装置や専門知識も必要無く検査の効率化が図れます。

(2)使用方法

少量の血液をピペッターで専用の試験ストリップに添加したのち、検体希釈液(専用試薬)を滴下し、静置します。試験ストリップ上にある抗Sタンパク質抗体(判定ライン「S」)および抗Nタンパク質抗体(判定ライン「N」)の2本の判定ラインで抗体の有無を判定します。
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(3)キットの構成

ア.商 品 名:新型コロナウイルスSタンパク質/Nタンパク質 IgG抗体検出キット「ラピッドフィールズ S+N IgG

イ.キット内容:1箱1テスト分 ※販売は10箱単位となります

 ・試験ストリップ 1

 ・専用ピペッター 2

 ・検体希釈液(専用試薬)1

 ・結果判定カード 1

 ・取扱説明書 1

ウ.適用サンプル:血清・血漿・全血

エ.原  理:イムノクロマト法

オ.検出抗体:Sタンパク質およびNタンパク質に対するIgG抗体

(4)検証試験結果

実施内容:被験者57人のワクチン接種後の抗体の有無を確認

試験結果:2回目接種後1週間~1か月後:対定量検査陽性一致率 94.7%(54/57

     うち2回目接種後2週間~1か月後:対定量検査陽性一致率 100%(45/45


3.販売について

(1)販売開始時期

2021年713

(2)販売価格(参考)

38,500円(税込み)※10箱(10テスト分)の価格です。発注単位により価格は変動します。


(3)予定販売先

医療機関ならびに衛生研究所、臨床検査会社などの研究・検査機関


4.お問合せ先

■報道に関するお問い合わせ

総務部 広報グループ 担当:本多

〒541-8581 大阪市中央区久太郎町2-4-31 TEL:06-6266-5071

■製品・販売に関するお問い合わせ

環境メカトロニクス事業部 バイオメディカル部  担当:佐藤

〒572-0823 大阪府寝屋川市下木田町14-30  TEL:072-820-3079

バイオメディカル部ウェブサイト:https://www.kurabo.co.jp/bio/

ラピッドフィールズ S+N IgG 製品ぺージ:https://www.kurabo.co.jp/bio/sn_antibody/