ニュース
アップサイクルシステム「L∞PLUS(ループラス)」に播州織産地が参画 ~サステナブル素材開発の拡充を目指し、国内の主要な織物産地との新たな取り組みを開始~
クラボウ(資本金 220億円、本社 大阪市中央区、社長 藤田晴哉)繊維事業部では、サステナブル素材の開発や活用推進を目指し、当社のアップサイクルシステム「L∞PLUS(ループラス)」(注)と繊維産地が連携した取り組みを推進しています。この取り組みに、新たに織物産地である播州織産地から、播州織産元協同組合(参加13社)、兵庫県繊維染色工業協同組合(参加6社)、播州織工業組合(参加118社)、播州織整理加工協会(参加2社)の4団体が参画することになりました。
本年10月18日から東京ビッグサイトで開催される「第1回国際サステナブルファッションEXPO」にアップサイクルシステム「L∞PLUS(ループラス)」の紹介と繊維産地の取り組みにより開発した製品の初展示を行います。
1.取り組みについて
クラボウでは、サステナブル素材の活用を推進するため、繊維の製造工程で発生する端材を再資源化する当社のアップサイクルシステム「L∞PLUS」を当社と個別企業間での取り組みに加えて、今治タオル工業組合や奈良県靴下工業協同組合に加入する繊維産地の各企業とも連携して取り組んでいます。
この取り組みでは、各繊維産地内での循環型のサステナブルな取り組みだけでなく産地間も連携することで新たな価値を創出し、素材開発から販売までの「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」を実現するビジネスモデルの構築を目指しています。
これらの取り組みの拡大を図る中、新しいモノづくりや繊維廃棄物の再資源化など持続可能な開発に取り組む先染織物の播州織産地(4団体)がこの取り組みに賛同し、新たに参画することとなりました。播州織は、200年以上の歴史がある綿を中心とした織物産地で、主にシャツやハンカチ、テーブルクロスなど様々な製品で活用されています。また、播州織産地の各団体では廃棄物を排出しないゼロエミッションへの取り組みや端材の有効活用などSDGsに貢献する取り組みを積極的に行っています。
今回、播州織産地の各団体が参画したことで、今治タオル工業組合のタオル地のパイル素材、奈良県靴下工業協同組合の靴下の丸編みニット素材に続き、綿織物にも素材が広がり、アパレル企業や小売り各社が繊維産地のサステナブル素材を活用できる機会が増えることとなりました。
<播州織産地の端材からアップサイクルした播州織>
2.今後の展開
これまで同様「L∞PLUS」を活用して各組合に対応する原糸開発を進めてまいりますが、播州織産地の各団体が参画したことでより幅広いサステナブル素材を開発していくとともに、参加する産地間の連携も強化し、アップサイクル原糸の相互利用によりこれまでになかった新しい商品開発の実現を目指していきます。
本年10月18日から開催される「第1回国際サステナブルファッションEXPO」では今治タオル工業組合、奈良県靴下工業協同組合と今回新たに参画する播州織産地の各団体との取り組みから生まれた商品を出展します。展示会への出展によりこの取り組みを繊維業界および繊維産地に対して訴求することで参画する繊維産地・企業のさらなる拡大を図り、アパレルおよび小売り各社のサステナビリティに対する市場ニーズを掘り起こすことで繊維業界全体でのサステナブル素材の活用促進を目指していきます。
■展示会出展情報
・展示会名:第1回国際サステナブルファッションEXPO
・開催期間:2021年10月18日(月)~20日(水)
・場 所:東京ビッグサイト 西1・2ホール
〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1
・小間番号:A2-44
・備 考:ブース内のループラス紹介コーナーで展示予定
「今治タオル工業組合、奈良県靴下工業協同組合、播州織産元協同組合、兵庫県繊維染色工業協同組合、播州織工業組合、播州織整理加工協会」
3.お問い合わせ先
クラボウ 〒541-8581 大阪市中央区久太郎町2-4-31
■報道に関するお問い合わせ
総務部 広報グループ 担当:山崎・村田 TEL:06-6266-5076
■製品・取り組みに関するお問い合わせ
繊維事業部 繊維素材課 担当:小林 TEL:06-6266-5236
以 上
(注)アップサイクルシステム「L∞PLUS(ループラス)」
繊維製品の生産工程で発生する端材をクラボウ独自の開繊・反毛技術で再資源化し、様々な製品へとアップサイクルする取り組みで、2017年から展開しています。様々な端材を混ぜ合わせるため、独特な杢調を表現できる新しいエコファッション素材で、デニム素材をはじめ、ニット素材などへ広がっています。廃棄物の削減、有効活用で環境配慮、社会課題解決に貢献でき、クラボウ単独ではなく様々な企業との共創ビジネスとして繊維業界全体で取り組むことで、サステナブルなモノづくりや循環型社会の実現を目指しています。
■「L∞PLUS(ループラス)」を活用した繊維産地間連携に関する過去のリリース
2021年9月1日 産地間連携で繊維素材のアップサイクルを推進
~アップサイクルシステム「L∞PLUS(ループラス)」で国内循環型社会の実現を目指す~
https://www.kurabo.co.jp/news/newsrelease/20210901_1054.html
(ご参考)
■播州織産元協同組合
設 立:1955年2月
代 表 者:理事長 高瀬 義之
所 在 地:兵庫県西脇市西脇990
組合員数:13社 *2021年6月現在
■兵庫県繊維染色工業協同組合
設 立:1944年7月
代 表 者:理事長 橋本 義仁
所 在 地:兵庫県西脇市西脇926
組合員数:6社 *2021年10月現在
■播州織工業組合
設 立:1952年11月
代 表 者:理事長 堀口 寿一
所 在 地:兵庫県西脇市鹿野町267-6
組合員数:118社 *2021年9月現在
■播州織整理加工協会
設 立:1961年4月
代 表 者:理事長 松田 博仁
所 在 地:兵庫県西脇市西脇926
組合員数:2社 *2021年10月現在