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クラボウ技術研究所がJNLA繊維製品の
抗菌・抗ウイルス性試験事業所認定を取得
クラボウ(資本金 220億円、本社 大阪市中央区、社長 西垣伸二)技術研究所は、2024年10月4日、「独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、NITE)」(注1)により、「産業標準化法試験事業者登録制度(以下、JNLA)」(注2) におけるJIS L1902 繊維製品の抗菌性試験とJIS L1922 繊維製品の抗ウイルス性試験(注3)を行う登録試験事業者として登録されました。
1.認定取得の背景
近年、消費者や取引先を守る観点はもちろんのこと、顧客満足度の最大化を図るためにも製品・サービスの品質向上が必要になっており、品質管理の重要性がより一層高まっています。そのような中、研究開発部門の分析・評価業務においても、信頼性のあるプロセスの整備や客観性のあるデータ管理が求められるようになっております。一方で、抗菌加工素材、抗ウイルス加工素材の研究開発に関しても、JNLAが認める試験報告書を作成するためには、登録機関に性能評価を依頼する必要がありました。今後、このような取り組みが、ますます重要になると考え、技術研究所では繊維製品の社内試験の信頼性確保と試験環境の標準化を図るために、2023年度からJNLA試験所認定に向けた活動を進めてまいりました。
2.認証取得情報と今後の対応について
自社内の抗菌加工素材や抗ウイルス加工素材に関する性能評価については、これまでは繊維事業部内と技術研究所にて各種試験を行ってきましたが、今回、技術研究所がJNLAの試験事業所として認定されたことで、今後は技術研究所がすべての試験を行い、作業の効率化と試験精度のより一層の向上を図ります。これにより、技術研究所では、要素技術の性能評価をスピーディーに行い、それをベースに当社繊維事業グループが製品開発を進める社内の一貫体制が整います。
第三者機関から適合性評価を受け、JNLA試験所認定を得たことを「お客様へ安心・安全な製品をお届けする」ことの第一歩としてとらえ、今後より一層、技術研究所の客観性と信頼性のある研究開発環境の整備・強化と、試験品質のレベル向上に努めてまいります。
■登録日:2024年10月4日
■登録番号:240437JP
3.お問い合わせ先
■認定試験に関するお問い合わせ
クラボウ 技術研究所 〒572-0823 大阪府寝屋川市下木田町14-30
基盤技術グループ 担当:千崎・柳瀬 TEL:072-823-8800(代表)
■報道に関するお問い合わせ
クラボウ 大阪本社 〒541-8581 大阪市中央区久太郎町2-4-31
総務部 コーポレートコミュニケーション課 担当:山崎・柳原 TEL:06-6266-5053
クラボウ コーポレートサイト https://www.kurabo.co.jp/
以上
(注1)NITE:National Institute of Technology and Evaluation
独立行政法人製品評価技術基盤機構
5分野(製品安全、化学物質管理、バイオテクノロジー、適合性、国際評価技術)の工業製品その他の物質に関して、技術上の評価、情報提供などの業務を担う経済産業省所管の独立行政法人
(注2)JNLA:Japan National Laboratory Accreditation system
産業標準化法に基づき日本産業規格(JIS)試験の実施事業を対象として、国際標準規格ISO/IEC 17025の要求事項に適合しているかを審査し、試験事業者を登録する制度
https://www.nite.go.jp/iajapan/jnla/outline/index.html
(注3)JIS L1902 繊維製品の抗菌性試験とJIS L1922 繊維製品の抗ウイルス性試験の規格
■JIS L1902 繊維製品の抗菌性試験方法規格
JIS L1902の8.1
(ただし、8.1.4.5.3を除く、使用する菌は、黄色ブドウ球菌と肺炎桿菌に限る。)
■JIS L1922 繊維製品の抗ウイルス性試験方法規格
JIS L1922 13.1
(ただし、使用するウイルスはインフルエンザウイルスに限る。)