PEOPLE 01
生産技術
繊維事業部 安城工場 紡績課
2020年入社/工学部卒
Y・F
私が携わっているリサイクル品は、作る人はもちろん、使う人の理解も必要です。工程上どうしても大量生産品より高い価格になってしまうため、より多くの方々にその価値を感じていただき、「ループラス」のような取り組みを社会全体に浸透させることで、循環型社会を目指していきたいですね。
クラボウへの志望理由を教えてください。
大学の専攻は生物化学でした。動物細胞や微生物の培養での足場となるバイオマテリアルを使って、工学的アプローチにより生体反応を直接コントロールする研究をしていました。その研究を通して繊維の面白さに気づき、就職活動も繊維関係の企業を中心に展開することに。繊維関係と一口に言ってもその製造方法は多種多様ですが、昔からずっと続いている紡績の奥深さに興味が湧き、また、天然繊維の風合いが好きなことから化学繊維よりも綿などをメインに紡績を行なっている企業を探す中でクラボウに出会いました。
工場で開催されたインターンシップに参加した際には、実際に糸をつくる現場に魅力を感じたと同時に、社員の方々がとても真面目で誠実な対応をしてくださったことが今でも印象に残っています。最終的には、情熱を持って働いている先輩方の姿に憧れて入社を決意しました。
これまでや現在の仕事について教えてください。
最初に配属されたのは、テキスタイルイノベーションセンターの商品開発グループという部署で、主に新商品の開発や工場の自動化に携わっていました。ですが入社前から憧れた現場への思いが強く、半年ほど経った頃「もっと現場に近い製造に携わりたい」と思い切って上司に相談。すると、すぐに意向を聞いてもらえ、安城工場の紡績課に異動となりました。工場では現場で機械の運転・保全の作業からスタートし、さらに紡績技術のノウハウなどを学びながら糸の試作・開発に関わる業務を経験しました。
現在は、紡績の工程の前半にあたる混綿~粗紡を担当する部署で生産・品質管理を任されています。国内で紡績をする場合は小ロット多品種の生産となるため、正確な生産計画のもと現場に的確な指示を出し、部署メンバーとのコミュニケーションも密にとっています。特に安全を第一に、品質にも注意しながら、効率的な生産ができるよう努めています。実際に現物を触りながら原料を加工して糸を作り上げていく点にやりがいを感じており、とくに新しい原料を使う時は製造方法を試行錯誤する面白さがあります。
印象的な仕事のエピソードについて教えてください。
私は現場での糸の試作工程の一部を担当しているほか、「ループラス」という、古着や裁断くずなどの端材を利用して新たな繊維製品を生み出す事業にも携わっています。単純な製造業務だけでなく、たとえば、会社のユニフォームや学校の制服、イベントのTシャツのリサイクルに「ループラス」の利用を提案する等、事業のさらなる拡大とサステナブルな社会の実現に繋がる活動も行なっています。
そんな中、私にとって一つのチャレンジとなったのが、「ループラス」の推進に向けた学生向けの工場見学の運営です。工場見学は私にとっては初めての取り組みで、説明や案内に戸惑うシーンも少なからずありましたが、参加した学生のみなさんが工場の技術・製品に興味を持ってくださって、とても嬉しかったです。これからも様々な形で「ループラス」の認知度向上に貢献していきたいと考えています。
FUTURE GOALS
今後の目標
「ループラス」をさらに広めることでサステナブルな活動を推進することと、常に楽しく仕事に取り組み、周りの雰囲気を明るくできるような存在になること。この2つが今の私の目標です。経験も知識も豊富な先輩方から多くのことを吸収し、紡績の技術者として成長を遂げ、海外の工場でも活躍できるよう日々の仕事に向き合いたいです。今は若手が少ないのですが、後輩が増えた時に私自身が持っている経験や知識を伝承したいと思います。
DAY OFF
休日の過ごし方
就職を機に愛知に引っ越してきたので、東海エリアを中心にいろんな観光地を巡っています。また、近くに双子の姉がいるので、一緒にお出かけしたりテニスやバドミントンをしたりと楽しんでいます。最近はゴルフを始めて、会社のコンペに参加しました。