このような状況にあって、調色業務は後の工程において重大な影響を及ぼすステップである、色の企画・設計を担っています。
染工場を例に挙げると色の品質管理において、堅牢度(耐性)・色再現というキーワードがあり、多くの場合、製造終了後の検査試験工程によって実証されます。これらの判断は、各工場での経験則によるところが大きく、染料の使用濃度制限・実績のある染料配合の使用などの手法となって現れています。
CCM(コンピュータカラーマッチング)においても、同様に、現場での色再現性を上げるため、同系色配合で処方設計を行い、色ブレの範囲を狭めたり、堅牢度を予測する機能が必要となってきます。
また、色の企画・設計でCCMの弊害になるのが、見本色の形状です。レース状であったり、起毛品で、影を含んでいるため、実際の測色が困難な場合です。
クラボウでは、測色機の最低測定面積をすべて覆うことが出来ない小さな見本を計測する場合、2種類の背景色を利用し、本来の反射率を予測する事ができます。
|