CCMは、現在広く知られているようにComputer Color Matching(コンピュータカラーマッチング)の略号です。しかし、最初に商用システムを世に送り出したICI社は、IMP(Instrumental Match Prediction)と呼んでいました。「機器を用いた色処方の予測」システムという意味で、CCMの本質をついた表現ともいえます。
色処方を予測するには、予測の根拠となるデータ・手段・方法が必要であり、CCMの性能はこれらによって決定されるものです。
CCMの導入に当たっては、予測するためのデータをどこに蓄積するのか、予測の手段・方法は充実しているのか、が重要な判断の材料になります。
また先進的なCCMは、処方設計のためのツールとして、単に色の合う処方を予測するだけではなく、メタメリズムのない色彩設計・色ブレの少ない色材配合・耐性の高い色材選択をも我々に示唆してくれます。目標とする色を出せる処方が複数ある場合、そのうちの最適な選択をできれば、後の工程でのトラブル・クレームを未然に防ぐことになります。このような機能も、CCMシステム選定の大きなポイントです。
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