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色の話
1. 色彩学の基礎知識
1-1. 色の認識
1-2. 視野角
1-3. 色のあらわし方
1-4. 混色の種類
1-5. 物体色の測定
1-6. メタメリズムと演色性
   
2. 色の差を読む
2-1. CIE1976Lab色差式
2-2. CMC(1:c)色差式
2-3. CIE94色差式
2-4. 各色差式の現状とその他色差式
   
3. 調色業務における色の企画と設計
3-1. 色処方の設計
3-2. CCMに求められること
   
4. 色を処方にする
4-1. 色を濃度で見る
4-2. 複数の色を混ぜる
4-3. 色剤個々の色を予測する
4-4. 色を合わせる
   
 
 3.調色業務における色の企画と設計

 3-2.CCMに求められること

CCMは、現在広く知られているようにComputer Color Matching(コンピュータカラーマッチング)の略号です。しかし、最初に商用システムを世に送り出したICI社は、IMP(Instrumental Match Prediction)と呼んでいました。「機器を用いた色処方の予測」システムという意味で、CCMの本質をついた表現ともいえます。

色処方を予測するには、予測の根拠となるデータ・手段・方法が必要であり、CCMの性能はこれらによって決定されるものです。

CCMの導入に当たっては、予測するためのデータをどこに蓄積するのか、予測の手段・方法は充実しているのか、が重要な判断の材料になります。

また先進的なCCMは、処方設計のためのツールとして、単に色の合う処方を予測するだけではなく、メタメリズムのない色彩設計・色ブレの少ない色材配合・耐性の高い色材選択をも我々に示唆してくれます。目標とする色を出せる処方が複数ある場合、そのうちの最適な選択をできれば、後の工程でのトラブル・クレームを未然に防ぐことになります。このような機能も、CCMシステム選定の大きなポイントです。

図18 調色の合理化フロー
図18 調色の合理化フロー
 



 
 
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