反射率を目標色に合わせようとする方法が考えられます。この方法で行うCCMをアイソメリックマッチと呼びます。反射率が合致した場合、メタメリズムによる色変化を完全に取り去ることができ、理想的な色合わせであるといえます。
しかし、目標色と同じ色剤・下地(生地や紙)の場合でないと、反射率を合致させることは難しく、手持ち色剤を利用する着色業では利用範囲が限られます。
三刺激値を目標色に合わせようとする方法が考えられます。この方法で行うCCMをメタメリックマッチと呼びます。
視覚色を三刺激値で一致させるということは、計算する光源下では一致しても、他の光源では色が合わないリスク(つまりメタメリズム)を持ちますが、手持ち色剤を利用してほとんどの色を出すことができるメリットがあります。
一般にアイソメリックマッチとメタメリックマッチは図22のようなフローで運用されます。これは、メタメリズムの影響を受けないように、できるだけアイソメリックマッチを行い、残り分をメタメリックマッチすることで、よい結果を得ようとする工夫です。