色は物がなくても光があれば見える前述したように、光は波長ごとの特有の色があり、虹として私たちが見ている7色は分光された光そのものです。また、カラーテレビで私たちが見ている色も光の色です。光の色は、それぞれの色光を混ぜると各々の三刺激値が加算された刺激になります。
このように混色によって刺激強くなるものを加法混色と呼びます。一方、色フィルタの重ね合わせの場合は、重ね合わせることによって光の透過が減少します。このような混色は減法混色と呼ばれ、インキや染料・顔料の混合も減法混色に属します。
加法混色では比較的簡単に混色結果を予測することができるのに対し、減法混色の結果予測は複雑です。また、インキや染料・顔料の混合では、着色する素材の影響もあり現象をより複雑にしています。 本稿では、インキや染料・顔料の混色に主題をおいて説明するので、光の混色については省略しました。